猫との距離感は恋愛関係と一緒 飼い主さんが知っておきたい猫の習性
猫付き合いは手がかかる彼女、彼氏との関係と一緒!?
大切な猫ちゃんとの時間、できれば濃密に過ごしたい。
でも自分の時間もほしい!両立するのが難しいのが彼らとの関係です。
どうしたらそんな「もやもや」がすっきりするのか解説します。
1から5までの項目を作りました。
猫の特性→飼い主さんのベストな接し方に結んでいきます。
では一緒に進んでいきましょう!
犬は集団主義。でも、猫は本当に個人主義?
「猫は孤独を好む生き物」「猫は放っておいても大丈夫」、「猫は一人で遊ぶのが好き」。どうやら、こういった考えが定着しているようです。
しかし猫というのは、単独行動を好む動物でありながら連帯意識を大切にする動物だということがわかっています。
まず知っていただきたいのは、猫が単独行動を好むのは、縄張り確保のためだということです。テリトリーを確保するために一匹オオカミをやる必要があるのです。
また、猫は友人同士でテリトリーを分け合うことはしません。
完全に独立採算性の世界です。
猫に対して犬は、群れで居場所を作ります。共同採算性とでも言えるでしょう。
犬にとっては仲間同士で過ごす場所こそが憩いの場所なのです。
祖先が草原で暮らしていたことから、犬は群れを組むようになったということはこの記事で説明しましたね。
犬とは違い、猫は単独で自分のテリトリーを持つことを好みます。
縄張りが確保できたら、猫も犬と同様自分の属する群れの中に戻っていきます。
私たちが普段から抱いている「猫は孤独好き」というイメージは、彼らの断面的な特徴して捉えられていなかったために起こった誤解だといえます。
猫はかまってちゃん世界代表
1、さみしがり屋
2、承認欲求が強い
以上の2点、これは多くの猫に共通する特徴です。
単独で行動する猫は、群れの中に戻れば一変します。
非常に承認欲求の強い動物へと変貌するのです。
猫は、自分の仲間との関係であっても「縄張り」に関してはとても敏感です。
「縄張り」を守るためであれば仲間との闘争も平気でおこします。
(あたかも、会社内でのポスト争いのようです)
仲間内での評判というものも、猫のテリトリーを決める大きな要素になってきます。
だからこそ、承認欲求が強くなるわけです。
自分の立場をしっかりと維持することが、群れの中での居場所を確保することにもなりますから「周りに認めてもらう」ということが重要になってきます。
それゆえに、猫はかまってほしいときには全力でかまってもらいに来ます。
「認めてよー」と言っているのです。
新聞を読んでいても、パソコンをしていても飼い主の事情などお構いなしなわけです。
まさに猫はかまってちゃんの代表格だといえるでしょう。
かまってちゃんにどうかかわる?
まずは飼い主さんが、猫のテリトリーを尊重してあげることが大切です。
一人で行動したいときには、それを見守ってあげること。
あまり手は出さないでください。
一人で行動することは、猫にとって「縄張り確認」の行為です。自分の身の回りに変化はないか、異常はないか、自分の居場所はきっちり確保できているかを確認している行動なのです。
それが終わったら飼い主さんのところへ戻ってくるか、食事、睡眠に入ります。
飼い主さんのところに来たら、猫の承認欲求を満たしてあげてください。
具体的には、なでる、猫に話しかける、猫にマッサージをしてあげるなどで十二分でしょう。
人間の心理学では、これらの行為を「ストロークの交換」などといいますが、「プラスのストローク」を猫に与えてください。
プラスのストロークとは、ほめる、なでる、温かい言葉をかけるようなふれあいのことです。
満足すれば、猫は睡眠タイム、しばらく寝た後にまた食事、探索活動に戻ります。
猫が持つ「5つの周期」を理解しよう。
猫の周期は主に5つに分けられます。
睡眠→遊び→食事→探索活動→群れの中での活動です。
猫の人生はこの繰り返しで回っていきます。(人生じゃなく猫生でしょうか 笑)
まずはこの5つの周期があるということを、理解してあげてください。
そして、それぞれの周期にどの程度参加したらよいかを、猫の性格を見ながら決めていきましょう。
あなたの猫ちゃんが、5つの周期のうち、どこで飼い主さんと過ごしたがっているのかを確認してあげましょう。睡眠かもしれませんし、場合によっては食事を一緒に取ることを欲しているかもしれません。(食事はちょっと大変そうですよね)
適切な配分でかかわりを持ってあげることで、猫からの飼い主さんへの熱い一票が入ります。
そうなれば、あなたもより良い関係を彼らと築くことができます。
加えて、明確な配分をすることで飼い主さんのストレスも激減するでしょう。
最後に 猫との関係は恋愛関係だ!
もし今まであまり良い関係が築けていない、猫から好かれていない気がするというのであれば、もしかしたら飼い主さんが5つの周期を無視した接し方をしてしまっていることが原因かもしれません。
周期ごとに分けてぜひ見直してみてくださいね。
どこかの周期で関わりすぎてしまったり、もしくは全く関わらなかったり。
関係悪化も、接し方のアンバランスが原因かもしれません。
飼い主さんもなかなか猫にかまってあげられなくて「自分はひどい飼い主だ」なんて思わないでください。
適切な管理をすれば、飼い主さんも猫もお互いに満足する関係が構築されますので大丈夫です。
猫との距離感は、つかず離れずの関係です。
本当に濃密な時間を過ごせるときもあれば、まったく見向きもしない時もあります。
そういう意味では猫との関係は一種の恋愛関係です。
ちょっとマイペースでわがままな彼氏、彼女ができたくらいの気持ちで、彼らを尊重しながら、自分のことも尊重する関係を築いていくのがベストでしょう。
時々猫に時間を支配されていると感じたら、ちょっと参考にしてみてくださいね。