猫と犬の相性が良い理由とは? 祖先は一緒だった
猫と犬の祖先は共通
猫と犬、なぜか相性が良いですよね。
実際に多くの動画で猫と犬が仲良く寝ていたり、遊んでいる場面を皆さんも見たことがあるでしょう。
猫同士を同じ空間に居住させると、お互いに警戒心を持ちあって仲良くなれない時期があります。
それに比べて、犬と猫の場合は割とすぐに打ち解けるとされています。
全く違う動物なのにどうしてここまで仲が良いのか?
実は、犬と猫が仲が良いのには、遺伝子的な理由があったのです。
実は祖先は一緒 生息場所が犬と猫の分かれ道
実は、猫と犬というのはもともと同じ祖先から派生してきた動物だったんです。
このミアキスという動物が、彼らの祖先にあたります。
ミアキスの画像を見ていただいてもわかるように、犬と猫を混ぜたような特徴を持っていますよね?
もともと、狩猟種族だったミアキスですが、進化の過程で生活する場所が二つに分かれました。
草原と森です。
そして草原と森では、生きていくために必要とされる身体能力に大きな違いがあります。
これが犬と猫の違いを生み出しているわけです。
犬になったミアキス
犬科へと変形していったのは、主に草原で暮らすミアキスです。
犬の嗅覚の良さ、そして視野の広さ、長距離を移動することにたけている脚力。
これは草原で暮らすために必要だったからなのです。
草原では、様々な情報処理能力が必要とされます。
特に天敵から身を守るためには、長距離を持久力を保ちながら移動しなくてはいけません。
追われた時には長く逃げることが必要とされるからです。
しかも、周りに守ってくれるような木々がほとんどありません。
嗅覚、聴覚、視覚の総合的な能力が不可欠だったのです。
犬が持つ、優れた嗅覚、視野の広さ、持久力はここから生まれたものなのです。
猫になったミアキス
猫になったのは、森で暮らしていたミアキスです。
森では、迅速な狩猟能力が必要とされます。
より、俊敏な動き、たぐいまれな跳躍力、瞬発力をもって即座に獲物を捕らえる身体能力が必要不可欠でした。
特に森に生息する、カエルやネズミは非常にすばしっこい。
これらのことをこなすためにどのような体が必要かはもうお分かりになりますよね?
私たちが日常から触れている猫の体が非常に柔らかくてふかふか。
高いところに平気で上ることができる。
すべては祖先が森で生息していたからです。
やわらかい体も、木から落ちてけがをしないように、森の中の入り組んだ場所でも自由に移動するために必要な構造だったのです。
祖先が一緒だから通じ合うものがある
犬と猫とは、まったく別の生き物としてとらえられています。
ところが、実際には遺伝子的にほとんど同じ組成を持っています。
犬と猫が通じ合うのはこのためです。
もちろん、長く一緒に生活をすることが彼らの連帯意識を強めるという側面もあるでしょう。
しかし、祖先が同じということは彼らの友好関係を作り出す大きな要素なのです。
犬と猿は仲良くなれない
犬と猿が仲良くしている動画を見たことがあるでしょうか?
あくまで例ですが、おそらくほとんどないはずです。昔から犬猿の仲といわれています。
おそらくそういった動画はかなり希少性が高いといえるでしょう。
それに比べて、犬と猫の仲睦まじい動画は非常によくあげられています。
犬と猿は全く祖先が違いますから、仲良くなれないのも当然でしょう。
猫同士より、犬と猫のほうが仲良くなれる?
犬は草原で、猫は森で暮らしていました。
森では縄張りが非常に狭く、自分のスペースを確保するのも非常に大変です。
縄張りを確保すること、そしてその侵入を防ぐことがそのまま自分たちの命をつなぐ意味を持っています。
当然、縄張り意識がとても強くなりますよね。
一方で犬の縄張りは非常に広い。
仮に縄張りに侵入されたとしても、そのまま自分たちの命をとられることに直結するわけではありません。
犬は持久力もありますから、逃げようと思えば長距離線に持ち込めば容易に逃走できます。
猫同士であれば、縄張り意識が強い者同士ですから慣れるまで時間がかかります。
すぐに相手を受け入れるということは難しい傾向にありますよね?
先住猫と後から来た猫との間でバトルが繰り広げられるのはこのためです。
犬と猫であれば、犬のほうはおおらかで、猫のほうは縄張り意識が強いという組み合わせです。
そうすると、先に犬を飼って、後で猫を入れるという組み合わせが非常に良いということになります。
飼い主さんでも、先に犬を飼ってから、そのあとで猫を飼ったという方が多いのでは?
これらの性質を踏まえてみてみると。
犬と猫を両方飼いたいという方は、最初に犬を飼ってから、後で猫を入れるという選択が良いということになります。
私たちがよく目にする、あの可愛らしい犬と猫の寄り添った姿。
意外なところに相思相愛の理由があったのですね。