Animallife

動物の総合メディア  主に動物と医療、法律、動物行動学に関しての情報をお伝えしています

あの有名な「だるまさんが転んだ」動画  実は飼い主さんを狩るゲームだった

だるまさんが転んだ。飼い主さんがカメラを向けると猫は停止し、カメラを外すとぐんぐんと近づいてくる。

実はこの遊び、猫の狩猟本能と密接にリンクしたゲームだったのです。

 

こちらの凛々しい男性、猫よりサイズは違いますが、狙われていますね。

  2a8c0a96.jpg

猫の祖先は、一番昔までたどるとミアキスという動物に行き当たります。

犬と猫の祖先に関してご興味のある方はこちらの記事をご覧ください。

 

カメラを向けると猫が停止する理由

「だるまさんが転んだ」。

このゲームでは、猫はカメラを向けると停止します。

そもそもの理由は、猫が過去に森という環境で生きてきたことに由来します。

 

森という環境で猫はネズミやカエルなど、周囲の動きに対して非常に敏感な小動物を相手に狩りをしていました。

彼らの逃げ足は非常に早く、それを捕らえるためには猫はできるだけ気配を消さなくてはいけません。

そこで、そういった小動物から自分の存在を察知されないために、「一時停止」をするという習性が身についたのです。

 

 

視線を外すと動き出す

狩りのゲームをしているわけですから、こちらが視線を外すと猫は近づいてきます。

少しづつ小動物との距離を近づいて行って最後に獲物を狩るという手順です。

この際猫は視線を外している時間をも計算しています。

 

彼らの中には非常に性能の良い時間計測器が備わっています。

計算は本能で行われるものですが、距離と時間の関係を私たち人間以上によく理解しているわけです。

自分が獲物にたどり着くまでの時間を計測したうえで距離を測っているわけです。

 

 

「だるまさんが転んだ」は非常に合理的なゲーム

 猫にとっては、だるまさんが転んだというのは非常に合理的なゲームだといえるでしょう。

本能を強く刺激するゲームですから、彼らの精神的な健康に対しても非常に良い効果を持っています。

特に家で飼われている猫は、本能を活性化させるゲームをする機会がなかなかありません。

こういった遊びを日常の中で行ってあげることは、はては彼らを長生きさせ、より彼らの健康を保つ効果をも持っていると私は思います。

 

 

猫は音楽が大好きだった 猫に特化した音の発明

猫は音楽がわかるのか

f:id:synchrox:20160222184251j:plain

 猫に対して音楽が持つ効能は古くから研究されてきました。

最近では、猫も音楽に対して強い興味を持つということは解明されています。

もう世界的に見ても周知の事実です。

一般的な見解でも、音楽が猫に与える影響に関しては肯定的な見方が多いようです。

 

猫のためだけに作られた音楽

チェロ指揮者であり作曲、演奏を手がけるDavid Teieさんという方が、2016年の3月に「Music For Cats」(猫のための音楽)をリリースする予定になっています。

イギリスのBBCニュースやアメリカのCNNにも登場していました。

 

どんな音楽なの?

f:id:synchrox:20160222184923j:plain

 

音楽には自然音、鳥の鳴き声、ミルクを飲む音などが収録されています。

人工音なども収録されていて、猫に対して効果を持つ音を科学的に解析して作り上げたということでした。

収録内容を実際に聞きたい方はこちらの記事を参考にしてください。

実際の音声を聞くことができます。

 

 

やはり猫にも音楽がわかる

 アメリカで行われた実験のお話です。

 

●猫を対象にして音楽を聞かせたところ77%の猫がポジティブな反応を示したとありました。つまり興味を示したということです。

 

●手術中の猫に音楽を聞かせながら処置をしたところ、通常の手術と比較して猫の心拍数が下がり安定した状態が保たれた。

 

 これと先ほどご紹介した記事の中の動画を見てもわかるように、何らかの効果があるのは確実なようです。

音楽と猫の関係性に関する研究は今も進行中だということです。

いつか、猫と一緒に音楽鑑賞をするホールなんかができてしまうかもしれませんね。

 

 

 

猫の爪とぎを防ぐために私が仕組んだ2つのこと まさに最強の方法

愛猫の爪とぎは時に脅威に? 最強の予防法伝授

f:id:synchrox:20160222180022j:plain

愛猫の爪とぎ、見ていて愛らしい光景ではあるんですが、爪とぎのターゲットがあなたの使っているベッド、ソファ、和室の畳などに向いてしまうともはや大惨事です。

そこで、今日は猫の嗅覚をうまく利用した爪とぎ防衛策をご紹介します。

このやり方を紹介したところ、知り合いの飼い主さん全員の猫が改善を示しました。簡単ですので是非お試しください。 

 

 

猫が爪を研ぐ理由をまず知りましょう

 1、古くなった爪の角質をきれいにするため

2、自分の縄張りを主張するため

3、飼い主に対しての不満を主張するため

4、肉球にある「臭腺」をこすり付けて、自分のにおいを主張するため

 

上の4つが主な理由になります。

大きく分けると、縄張り主張のために爪を研ぐ、ストレス発散、体の手入れのためという目的になりますね。

 

まずは猫が爪を研ぐのは、本能的に行っている行動であって悪意あってのものではないことを理解しましょう。

猫があなたの大切なもので爪を研いでしまい、それに対して怒ったとしても猫には効果がありません。ストレスを感じ、余計爪とぎがひどくなります。

 

 

猫の嗅覚を利用して爪とぎ場所をそらす

 ではどうしたらよいのかというと猫の嗅覚を利用し手爪とぎをやめさせるのが一番でしょう。

そもそも猫の嗅覚は人間の20万倍だといわれるほど強いものです。

犬と同様に猫も匂いに対しては非常に敏感です。

そこをうまく利用しましょう。もちろん、飼い主さんのほうで猫のアレルギーなどは把握したうえで安全に行ってください。

 

市販の爪とぎを購入して「またたび」をすりこむ

爪を研いでほしくない場所の周囲30センチ以内に、また旅の粉を刷り込んだ爪とぎを用意してください。

猫の嗅覚は、複数のにおいをかぎ分ける能力にたけている一方、強力なにおいの前ではより強い匂いを放つほうへ誘導されてしまうという習性があります。

 

匂いにより爪とぎへの誘導を図り、そこで爪を研ぐということを習慣化していきましょう。ただしまたたびのあげすぎにはご注意ください。

 

爪を研がれて困る場所にフェロモンスプレーをまく

f:id:synchrox:20160222181957j:plain

爪を研がれたら困る場所に猫のほほから抽出したフェロモンスプレーをまいてください。こうったスプレーは基本的に市販されています。

私が使っていたのは、フェリウェイスプレーという商品でしたが、検索をすればいろいろと出てくると思います。

 

二つの方法をご紹介しましたが、両者に共通するのは、どちらも猫のフェロモンに働きかける匂いを放ったものを使用している点。

しかし、どうしてこんな方法で爪とぎが収まるのか説明します。

 

 

猫の爪とぎに匂い作戦が有効なわけ

 先ほども説明したように、爪を研ぐ行為というのは、「ここは自分の場所なんだよー」

という主張、「私はストレスがたまっているのにゃー」という主張の二つがあります。

 

これらの猫の主張を満たしてやるには、猫のフェロモンが効果的なのです。

一般的にフェロモンというのは鎮静作用を持っています。

爪を研ぎたくて仕方ない、マーキングをしたくて仕方ない、ストレス発散をしたい、そういった猫のニーズをすべて満たしてくれるのが「匂い」なのです。

そしてこういったニーズを満たすのが、またたびとフェロモンスプレー。

まさに最強の組合せといえるでしょう。

 

まずは猫がどうして爪を研ぐのか、そこを根本的に理解してください。

そして隠されたニーズを満たしてやることが爪とぎ防衛の手段として有効です。

 

 

無理やりやめさせるのは逆効果

 まず猫に話をしてわかるとも思えませんね。

飼い猫の爪とぎに対して激怒してしまう飼い主さんもいらっしゃいますが少し落ち着きましょう。消極的なやり方ではますます悪化するだけです。

中には、猫の嫌う匂いを利用して爪とぎをやめさせようとする方もいらっしゃいますが、これも良くない。

 その嫌な臭い自体をストレスと感じてしまい、爪とぎを加速させる可能性があるからです。

 

消極的なやめさせるという方法ではなく、「誘導」という方法を使いましょう。

こうすればある程度の期間おけば必ず猫の困った行動もやむはずです。

 簡単な方法ですが、ぜひお試しください。

また猫の問題行動でお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてください。

問題行動の理由さえわかれば後は対処がしやすいと思います。

 

animallife.hatenablog.com

つい猫の鳴き声に根負けしてしまうあなたへ 猫の知能を知りましょう

 猫は人を利用する達人だったというはなし 

88189_2-1.jpg

 猫の学習能力は一体どうなっているのか。

飼い主さんとしては気になるところでしょう。なぜかというと、時々猫に利用されているのではないかと感じたことはないでしょうか?

実は猫は知能指数こそ犬に劣るといわれていますが、人間にすり寄る学習能力は非常にたけた動物なのです。

世渡り能力は、かの武将「豊臣秀吉」以上の人たらしの能力の持ち主です。

 

では猫の学習能力がどのように強化されていくのか見ていきましょう。

この記事で私たち飼い主も、猫の学習を強化しているということがお分かりいただけると思います。

 

 

猫は計算して鳴いている?

飼い主が何かをしているときに限って、足元で「にゃーにゃー」と鳴きつかれたことはありませんか?

冷蔵庫を開けて袋をガサガサさせた途端に、猫が飛んできた。

そしてお決まりの「にゃーにゃー」。

 

飼い主であればこのような光景はもはや日常茶飯事です。

そこで私たちが気になるのは、計算してやっているのかということ。

答えは「はい、計算してやっています」ということになります。しかし、これがYESといえるためには飼い主さんの参加がなくてはならないということです。

少しわかりづらいので、以下で解説をしていきましょう。

 

 

猫の学習は飼い主さんのせい?

f:id:synchrox:20160222154448j:plain

猫は優れた学習能力の持ち主です。

学習能力の中でも最も優れているのが、条件反射の能力でしょう。

この条件反射とは、私たちがレモンを見たときに口の中に唾液があふれてくるあの現象です。反射能力の高さは、猫の俊敏さや反応の素早さを見ても容易に想像できるでしょう。猫の行動に「こいつ、反応が良いなー」と感心した飼い主さんも結構多くいらっしゃるでしょう。

 

しかし条件反射というものは、反応を強化する刺激があって初めて成立します。

飼い主さんがある特定の行動をとったときに、猫が鳴きついてくるとなれば、それはあなたが取っている行動が猫の「鳴く」という行動を強化してしまっていることになるのです。

 

 

猫は人間に期待をする生き物

猫がこちらをじっと見て鳴いているとき、そこには猫なりの訴えがあります。

単に話しかけているということもありますが、何かを要求していることのほうが多いでしょう。

 

そんなとき、「抱っこしてー」とか「かまってー」とかだったら飼い主として大した問題はない。

これが食事となると話は別。

あなたが鳴き声に負けてしまい、おやつをあげまくると、猫はどう学習してしまうか。

 

彼らは「鳴けばおいしいものが必ず手に入るニャー」と学習することになります。

つまりここで、「鳴く=おやつがでてくる」

ということを学習させることになります。これが条件反射の完成です。

 

 

鳴く=おやつの図式 実は私たちのせい?

f:id:synchrox:20160222155835p:plain

 

上の説明でお分かりいただけたと思いますが、猫に例で上げたような学習させてしまっているのは私たちだったのですね。

猫の条件反射の能力の高さと、それに負けてしまう私たちの心理が合わさって、彼らの学習能力を飛躍的に高めていたのですね。

 

これが猫の人たらしの能力の高さの秘密です。

 

私たちの寄与+猫が生来持つ学習能力

これが合わさって彼らの賢さを作り出していたのでした。

まとめれば、猫の学習能力は私たちのおかげ?で成り立っているということになります。

 

そんな猫の知能の働きと私たちとの関係を踏まえつつ、次回は「学習」を変えることで猫の問題行動を減らす方法について考えていきましょう。

 

 

 

猫ちゃんをお風呂に入れたい!

猫を入浴させる際のステップ8 

f:id:synchrox:20160222045916j:plain

猫をお風呂に入れることは果たして良いのか悪いのか、この記事の中でお伝えしました。 今回は、猫をお風呂に入れる際にどうやって入れてあげればよいのか、適切な入浴方法をご紹介したいと思います。

 

用意するもの

ご用意いただくのは二つだけです。

 

●猫用のシャンプー

●ペット用のバス桶(ない場合は、バケツなので代用)

 

ペット用のバス桶のほうが猫の心理的な効果を考えてもよいでしょう。

大きすぎる人間の風呂釜は彼らを不安にしてしまい、暴れてしまう可能性があります。

シャンプーに関しては、人間用のものは絶対に避けてください。

人間のボディーソープや、シャンプーは猫にアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。

何よりも動物には刺激の強い成分が含まれていることがほとんどですので、肌荒れや炎症などを防ぐためにも動物用のシャンプーを購入しましょう。

 

 以下の手順で入浴させてください

 

 ステップ1、猫の爪を切っておく

これは入浴中に飼い主さんがひっかかれる可能性があるからです。流血沙汰を避けるためにも、猫ちゃんの爪はあらかじめ切っておきましょう!

 

ステップ2、ブラッシングをしておく

これは猫に安心感をあたえるためです。余計な毛を落とす意味でもお風呂に入れる前にはブラッシングしておくことをお勧めします。

 

ステップ3、いよいよお風呂へ(シャワー編) かける時間 5分

猫ちゃんをお風呂に入れる段階に来ました。まずは、温かいお湯に慣らさせることが必要です。

シャワーで体を濡らしてあげましょう。(温度は35度から37度がベストです!)この際、顔はできるだけ避けてください。

大量に猫ちゃんの耳に水が入ったりすると、中耳炎を起こしてしまう可能性がありますので。

 

ステップ4、体を優しくなでるように洗ってあげる

全身をマッサージするようにやさしく洗ってあげてください。全身をもむように洗い、猫ちゃんをリラックスモードへ。

初めてのお風呂の際には、お風呂というものは気持ちが良いものだということを彼らに学習させる必要があります。

くれぐれも彼らを不快にしないように注意してください。

ここを間違えると、二度と風呂に入ってくれません。

 

ステップ5、バスタブの中へ かける時間 5分

一通り洗ってあげ、いよいよお湯で流した後、いよいよ用意したペット用お風呂の中に入れてあげましょう。

足元からゆっくりです。

突然入れることは避けてください。

 

ステップ6、入浴中(^∇^)ノ

溺れないように気を付けてあげてください。

入浴時間は猫ちゃんによりけりですが、全体の工程で15分以内にはお風呂からあげてください。あんまり長く入浴をさせていると猫ちゃんのストレスになる可能性があります。

 

ステップ7、お風呂上り

お風呂から上がったら、猫ちゃんの体を拭いてあげてください。ドライや-を使いながらですが、この際ドライヤーは弱でかけてあげてください。

猫の毛というのは非常に熱がこもりやすいという特徴がありますから、あまり強い熱風をかけ続けると火傷してしまうかもしれません。

 

ステップ8、終了

工程は以上です。時間帯は、人間側の都合ではなく、猫ちゃんの体調や状態をよく観察しながら図るのが一番良いです。

平均的には15分以内と考えてください(^∇^)ノ

 

以前の記事でも述べましたが、猫ちゃんをお風呂に入れる際には、猫ちゃんの体調や相性の面がたいせつになってきます。

まずは猫ちゃんがお風呂にどんな反応を示すか見てあげてから判断してくださいね。

猫をお風呂に入れるのは正解なのか、不正解なのかというはなし

 猫はお風呂を嫌がる 入れても大丈夫なのか 

 f:id:synchrox:20160222045916j:plain

 猫をお風呂に入れることは正しいことか、それともさけたほうが良いことか。

そもそも動物がお風呂に入る必要性があるのでしょうか。

今回は、そんな素朴な疑問について考えてみましょう。

 

動物の入浴 時に自然界では動物の生死にかかわる 

野生の動物というものは人間のようにお風呂に入るという習慣はありません。

よく猿が入浴をしている映像が流れていますが、あれは非常に珍しいシーンだといえます。ちなみに「温泉に入る猿」といえば、「地獄谷野猿公苑」が有名ですね。

 

動物が風呂に入るという行動、これは体に大量の水がつくことと同義です。

自然界には、私たちが使っているようなタオルはありません。

自然乾燥という手だてしかないわけです。

冬場、風呂から上がった後、体がとても冷えるという体験は私たちにもなじみ深いものでしょう。

あれは、体に付着した水分が、温度差によって一気に蒸発し、その際に人間の体温を奪うからです。

 

この「体温を奪われる」ということ。

天候や温度変化の厳しい環境の中では、動物にとって非常に危険だといえるでしょう。

砂漠や、森林地帯、温度差の激しい地帯においては水につかるという行為が、命に係わる行動になります。

 動物はこの事実を本能的に知っているので、水につかるということはできるだけ避けようとするわけです。

 

 

風呂に入るという概念自体がない

 f:id:synchrox:20160222044532j:plain

地獄谷の温泉で入浴する猿 

 

つまり、動物には風呂につかるという概念自体がないということになります。

そしてときにそれは危険を伴うので、風呂に入る習慣を持った動物はまずいないでしょう。

上の写真は有名な地獄谷のお猿さんですが、これは非常に珍しいといえるでしょう。

 

 

猫がお風呂を嫌う理由は、本能にあった

 そもそも猫ちゃんの祖先は、ミアキスという種族になります。

そして、直近の祖先はリビアヤマネコという種類です。

砂漠地帯に起源があるのですが、温度差の激しい砂漠地帯では水につかるようなことをしてしまうと、急激な温度差で心臓に負担がかかったりしてしまうんですね。

猫の本能にも、上に示したような本能学習が組み込まれています。

これが猫が水を嫌う理由です。

 

ミアキスに関して気になる方は下の記事をご覧ください。彼らの起源を知ることができます。

 

 猫を風呂に入れるのは、彼らの選択に任せる

 

 

 猫が水を嫌う理由はお分かりいただけたと思います。

そこでどうしても猫をお風呂に入れたい場合は「彼らの意見」を尊重してあげてください。とはいっても、言葉を話してくれるわけではありません。

そこで体調が良い時を見計らって、試しに猫をお風呂に入れてあげることをお勧めします。

 

そこで、猫が暴れる、逃亡する、そういった反応を示すのであれば、「猫にとって風呂は不正解」ということになるでしょう。

中には、非常に風呂を好む子もいると思いますので、彼らが良い反応を示し、風呂に入った際に恍惚とした表情をしているのであれば「風呂は正解」ということになります。

 

いずれの場合も、猫の性格に応じて「好き嫌い」はわかれてきますので、これに関しては飼い主さんの側で適切な判断をしていただければと思います。

 

 

風呂は猫の体調と好みで考えてあげて

 最後に、くれぐれも無理に入浴させるようなことは避けてください。

体調の悪いとき、風邪をひいているときにはなおさらです。

 

また、高齢になった猫の場合も心臓への負担などを考えてもやはり避けたほうが良いという結論になるでしょう。

 この辺の決定は、猫の体調、年齢、好み、それらを総合して飼い主さんがどう判断するかによると思います。

 仮に猫が風呂をとても気に入ったということであれば、半年に一回ほどのペースで「お風呂」の快適さを彼らに提供してあげてもよいかもしれませんね。

 

 

「猫への箸うつし」 食事に潜んだ意外な危険性

 ペットに人間の箸でご飯をあげるのはNGなわけ

  f:id:synchrox:20160222035331j:plain

 

私たちが普段食事をとっている最中、食卓に猫が好むものが並んでいると、机の下には猫の姿。

そこでついつい私たちも、何かあげたくなってしまいます。

しかしこの何気ない日常の一幕に、飼い主さんに注意していただきたい危険が潜んでいます。

    

魚をあげること自体が愛猫の寿命をむしばむ

猫の好む魚、これをあげること自体を控えたほうが良いということに関してはこちらの記事で説明しましたのでぜひ参考にしてください。

 

人間の食べる魚、調理した段階では通常、多くの脂分、塩分が含まれています。

この塩分や脂肪分が猫の内臓に蓄積され彼らの体内器官に過剰な負担をかけるというものでした。

内臓の健康をより長く持続させることが、猫の寿命にとっては非常に大切なことです。

長生きさせたいと思うのであれば、猫に魚をあげることは避けましょう。

 

 

箸うつしで食べ物あげていませんか?危険です

f:id:synchrox:20160222041316j:plain

 

いわゆる箸うつしで食べ物を動物にあげる行為。

これをする際には、当然、動物の唾液と人間の唾液が箸に付着することになります。

動物の唾液がついた箸を人間が使うとどうなるのか、それを説明しましょう。

 

 

猫の唾液に含まれる「パスツレラ菌」の危険性 ペット感染症とは

 

主に犬と猫の口の中に含まれている菌の名前です。

犬の70%、猫の100%がこの菌を持っています。

動物にとってはごく当たり前の菌で彼ら自身に害はありません。

しかし、この菌が人間にとっては時に、病気をもたらすリスクを含んでいるのです。

 

ペット感染症という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?

これはペットから噛まれたり、ひっかかれたり、その時に適切な処置を行わなかったために発生する感染症の一種です。

具体的な症状は、体の倦怠感、風邪、発熱などの症状を伴います。

日本でもまだ知名度があまりなく、適切な周知が行われていない病気です。

 

もちろん、治癒は十分可能ですが、症状の重さは人それぞれであり、場合によっては危険を招くことも考えられます。

高齢者、小さなお子さんなどは体に入ってきた菌を撃退するのに、十分な体力がないですから菌に負けてしまい、症状が長引くことが考えられます。

 

 

食べ物を与えるときは、動物用の小皿を

f:id:synchrox:20160222042433j:plain

かわいいペット、箸うつしでそのままあげてしまいたくなる気持ちはわかります。

しかし、上に述べたようなことを未然に防げるのであればしっかりとした対策が必要なわけです。

動物と飼い主さんの良好な関係を保つためにも、ある程度の思慮が必要になってくるでしょう。

 

ですので、食事中に人間の食べているものを少し与えたいという場合は、小皿に取り分けてあげてください。

 

日常の中でペットと触れ合う分には問題はない?

日常の中で、私たちが注意したほうが良いことがほかにもあります。

ペット感染症というものは、通常のふれあいの範囲であれば発症はしません。

特に体力のある若者や、壮年期の方には問題を引き起こさないでしょう。

 

しかし、動物の唾液が人間の体内に入るのは何も食事中だけでありません。

注意していただきたいのは、あなたがペットに噛まれた際です。

動物の唾液が血液の中に入ることになりますので、混入したパスツレラ菌から発熱、患部の炎症などを引き起こす可能性があり、噛まれた際にはそのまま放置せずにすぐに消毒などの手当を行ってください。

小さな傷であっても後々厄介なことにならないために、処置をしておくことをお勧めします。

 

 

まとめ

 

私たちがペットと触れ合うことは、飼い主さん、そしてペット自身にとっても非常に大切なことです。

彼らと親密な関係を築くことは私たち人間の生活に彩りを与え多くの恵みをもたらしてくれます。

 

しかし、彼らとの良好な関係のためにも、防げるものは防ぎましょう。

これが今回の記事でお伝えしたいことです。

 

具体的に注意していただきたいのは、食事中、そしてペットから予期せぬ傷を受けた際です。

ぜひ飼い主さん自身がしっかりした知識と意識をもって、彼らとの関係を深めつつ、リスクに関して避けられるものは適切に対処していくことをお勧めします。