あの有名な「だるまさんが転んだ」動画 実は飼い主さんを狩るゲームだった
だるまさんが転んだ。飼い主さんがカメラを向けると猫は停止し、カメラを外すとぐんぐんと近づいてくる。
実はこの遊び、猫の狩猟本能と密接にリンクしたゲームだったのです。
こちらの凛々しい男性、猫よりサイズは違いますが、狙われていますね。
猫の祖先は、一番昔までたどるとミアキスという動物に行き当たります。
犬と猫の祖先に関してご興味のある方はこちらの記事をご覧ください。
カメラを向けると猫が停止する理由
「だるまさんが転んだ」。
このゲームでは、猫はカメラを向けると停止します。
そもそもの理由は、猫が過去に森という環境で生きてきたことに由来します。
森という環境で猫はネズミやカエルなど、周囲の動きに対して非常に敏感な小動物を相手に狩りをしていました。
彼らの逃げ足は非常に早く、それを捕らえるためには猫はできるだけ気配を消さなくてはいけません。
そこで、そういった小動物から自分の存在を察知されないために、「一時停止」をするという習性が身についたのです。
視線を外すと動き出す
狩りのゲームをしているわけですから、こちらが視線を外すと猫は近づいてきます。
少しづつ小動物との距離を近づいて行って最後に獲物を狩るという手順です。
この際猫は視線を外している時間をも計算しています。
彼らの中には非常に性能の良い時間計測器が備わっています。
計算は本能で行われるものですが、距離と時間の関係を私たち人間以上によく理解しているわけです。
自分が獲物にたどり着くまでの時間を計測したうえで距離を測っているわけです。
「だるまさんが転んだ」は非常に合理的なゲーム
猫にとっては、だるまさんが転んだというのは非常に合理的なゲームだといえるでしょう。
本能を強く刺激するゲームですから、彼らの精神的な健康に対しても非常に良い効果を持っています。
特に家で飼われている猫は、本能を活性化させるゲームをする機会がなかなかありません。
こういった遊びを日常の中で行ってあげることは、はては彼らを長生きさせ、より彼らの健康を保つ効果をも持っていると私は思います。