もしあなたが猫を飼い増ししたいと思ったら ドラえもんに見る猫の性格
漫画が猫の性格を教えてくれる?
もうすでに猫を飼っていて、もう一匹増やしたい。
でも一匹増やしたら今飼っている猫に負担をかけるかもしれない。
そう思っている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな飼い主さんにぜひ知っておいていただきたい「多頭飼いの説明書」をご紹介します。
今回は、日本人であればかならずと言ってよいほど知っている、
漫画「ドラえもん」を使って猫の性格を考えていきましょう。
猫は縄張り意識が非常に強い
猫は犬以上に縄張り意識が強い動物です。
一見おとなしそうに見える猫でも、自分の縄張りに別の猫が入ってくると豹変する子もいます。
犬の祖先が共通していることをお伝えしましたが、これを見ていただいてもわかるように、猫の縄張りの範囲は犬に比べても狭いです。
そのため、自分の領域に別の何者かが入ってくることに対して非常に警戒心を抱きます。
場合によっては血みどろの争いに発展することさえありまして、家の中でどんちゃんっ騒ぎを起こされることも多々あります。
猫の性格はテリトリーの大きさで決まる
以前、上の記事で、猫の性格がどのように作られていくのか説明しました。
オスとメス、毛の長さ、そして種類によって変わります。
この記事では遺伝子的な面からお話ししました。
これに加えてさらに重要なことをお話ししましょう。
それは、猫の性格は、どこからどこまでが自分の領域だと思っているか、「縄張り」の範囲で決まるということです。
わかりにくいので、例を挙げてみましょう。
たとえば、家の中の和室が自分の空間だと思っている猫は、その空間に入られた時だけ「怒り」を示します。
一方で飼い主さんの家全体が自分のテリトリーだと思っている猫は、ほかの猫が家の中に入ってきただけでアウト。
家全体を縄張りだと考えていればほかの猫が受け入れられるわけはありません。
それに比べて自分の空間を狭く持っている子は、割とおおらかです。
つまり、猫それぞれの縄張り意識がどの程度強いのか、実際にどの範囲を縄張りとしているのかによって、その子の性格まで決まるといえます。
「おおらかな性格」なのか「非常に神経質な性格」なのか。
これは、猫の意識の高さによって左右されることでしょう。
お家の猫はジャイアンタイプ?しずかちゃんタイプ?
縄張り意識の強さ、すなわち意識高いかそうでないかが性格を決めます。
これは人間でも同じことが言えます。
わかりやすいように、「ドラえもん」の登場人物である、ジャイアンとしずかちゃんを見ていきましょう。
皆さんもよくご存じの、漫画「ドラえもん」に登場するジャイアン。
「俺のものはおれの物、お前のものはおれの物」、こんなセリフ聞いたことありますよね?笑
そしてそのセリフ通りに人のものを平気で強奪します。
自分以外のものに対して攻撃的な性格を持っているのがジャイアンです。
いわば縄張り意識が強烈に強いのです。
一方で、しずかちゃんはどうでしょうか。彼女は自分のものでも、友人に分け与えたりします。
周りの人間に対しても非常に友好的だといえるでしょう。
彼女の絶対的なテリトリーは「お風呂場」ですね。
のび太が、ドラえもんの道具を使ってしずかちゃんの入浴中に出くわしてしまうという場面、結構ありますよね。
しずかちゃんは、その時激怒します。
両者に共通するのは、自分の陣地を侵害されたことにつながる怒りです。
(風呂場に入られたら誰でも怒るでしょう 笑)
ちなみに、心理学では、これを境界線への侵入と呼びます。
ジャイアンは自分の陣地を広く、しずかちゃんは自分の陣地を狭く持っているわけです。
このように、怒るポイント、怒りの着火点が人間によっても違います。
これは猫にもまったく同じことが言えるのです。
慣れるまで時間がかかるジャイアンタイプ
ジャイアンタイプは、自分の縄張りが「家の中全体」だと思っています。
すべてのものは自分のものだと思っているわけです。
そうすると当然別の猫が来ると、威嚇行動に出て
時には新しく入った猫を傷つけてしまうでしょう。
なので、新しい猫を迎える際には非常に注意が必要です!
すぐに打ち解けるしずかちゃんタイプ
しずかちゃんタイプは、ほかの猫を受け入れるまでにかかる時間が短いです。
新しい子を入れてもすぐになじむでしょう。
この際に注意をしていただきたいのは、新しい子がしずかちゃんタイプ猫のテリトリーを侵害しないように飼い主さんが管理をする必要があります。
受け入れるという点では非常に優れた性格ですが、下手をすると、新しい猫にテリトリーを完全に乗っ取られてしまったことから問題行動を起こす可能性があります。
あなたのおうちの子はどちらのタイプ?
実際に、あなたが飼っている猫の性格をみてあげてください。
どちらの性格を強く持っているかによって、対応が全く違ってきます。ジャイアンタイプであれば、先住猫を最大限尊重してあげることが必要です。
新しく入ってきた猫ばかり可愛がっていると、猫同士のトラブルを作りだします。
しずかちゃんタイプであれば、おとなしいほうの子を優先して尊重してあげてください。
自己主張が非常に少ない子でしょうから、先住猫に縄張りをしっかりと持たせてあげるという飼い主さんの積極的配慮が重要になってきます。
どららのタイプに属するのか把握してあげることは、次に来る子と先住猫の関係を調整することに非常に役立ちます。
まずは「きほん」の「き」から始めてみましょう。
次回は、もう少し細かいことに関してみていきましょう(^-^)/