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猫の性格を知ってあげましょう   猫を同居させる際には組み合わせを大切に

猫の性格。

私たちと同じく彼らにも感情があります。喜怒哀楽、それらが基本的な性格を決めるといわれています。

では猫の場合はどうなのでしょうか。

今回は、猫の遺伝子が彼らの性格形成にどのような関係を持っているかということをお話しします。

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最初に「性別」と「毛の長さ」による違いを見て、そして、実際にそれを組み合わせてみましょう。

 

 

性別による違い

 オスとメス、それぞれの性ホルモンが性格に大きな影響を与えます。

人間でも男性と女性では性格も好みも、社会的な振る舞いも変わってきます。

人間の場合は、「感情」、「好き嫌い」、「社会的な立場」そして「遺伝子」が性格に影響を及ぼすとされています。

もちろん成育歴もです。

では猫はどうでしょうか。

 

一般的な傾向として、成長したメスはクールで大人っぽい性格の猫が多いです。

反面、オスはいつまでも子供っぽく、遊び好きな性格傾向があります。

それぞれの性格には、ホルモンが強く影響を与えています。

メスは子供を育てなくてはいけない役割を負っていますから、成長したメス猫は面倒見の良いお姉さんタイプの性格になります。

猫の場合、オスは子育てには参加しません。

この役割分担が猫の性格に大きく作用しているといえます。

 

オス

甘えん坊

遊び好き

縄張り意識が非常に強い 

メス

クール

おとなしい

縄張り意識が弱い

 

毛の長さも性格を判断する大切な要素

猫の性格は、遺伝的な要素も強くあり、毛の種類によって性格も異なってきます。

 

短毛種

活発でおてんば

遊び好き

よく人になつく

 

長毛種

おとなしい

静かな環境を好む

遊び相手もおとなしいタイプの子を選ぶ

 

 

実際に組み合わせてみましょう

オス+短毛種=周囲を楽しませる、活発、対立を起こしやすい

たとえば、オス猫の短毛種の場合は性格傾向はどうなのか。これは周囲に見ていて楽しみを与えてくれるような性格の子に育ちやすいです。

反面、「縄張り意識が強い」特徴と「活発性」が融合しているので、ほかの猫と対立を起こしやすいという面があります。

 

メス+長毛種=飼い主さんを和ませる、癒し系、縄張り争いに弱い

では、次にメス猫の長毛種はどうなのか。これは非常におとなしく、周囲の猫とのトラブルもあまりおこしません。

見ていて非常に安心感がある。落ち着いた癒し系猫だといえるでしょう。縄張り意識がそれほど強くありませんから、野良猫の長毛種は割と珍しいのです。

 

このように、性格傾向をおのおの組み合わせていくことで、「基本的性格」がわかります。これに遺伝的要素、環境的要素が加わって猫の性格が出来上がるのです。

上の性格分析は、猫を増やしたい場合重要になってきます。先に来た猫後から来た猫の組合せを考えてあげてください。

  

飼い主さんは猫の性格把握を

 こちらの記事で、先住猫と後から来た猫の良好な関係を築く際のポイントを紹介しています。

 

猫の性格を知ることが大切な理由は二つあります。

 

●猫同士を同居させる場合に組み合わせを考える

性格の凹凸が合う猫の場合、非常にうまく関係は機能します。

反面、性格特性が合わない子も中にはいますので、買い増しをする際にはしっかりと吟味をしてから新しい子を迎えてあげる必要があります。

 

●飼い主さんとの良好な関係を形成

飼い主さん自身が猫と良好な関係を築くために、彼らがどのような感情を持っているのか、そして基本的な性格特性を知っておくことが重要です。

短気な猫と、気の長い猫では当然扱い方が変わってきます。

メスとオスでも基本的な対応方法が全く異なってくる場合があります。

だからこそ、このような猫の性格傾向を知っておくことは非常に役に立つのです。